「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ15)」は、
血の繋がらない元ホストの兄×無愛想な野生児の弟がおりなす
ホームドラマとラブコメディ、そしてシリアスな展開もある
兄弟達の成長や歩みをゆっくりとしたテンポながら飽きずに読める作品です。
AsukaコミックスCL-DXから出版されているあべ美幸さんの
「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」15巻を紹介します。
「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」は2022年9月現在16巻まで出ています。
※以下はネタバレを含みます。
「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」15巻あらすじ
ついに「お付き合い」宣言を家庭内&ミハイルにした零と晴。
これで恋人らしくラブラブ度もUPして―と夢を見る晴と対照的に、
零は晴に相変わらずの塩対応。
そんな時、急遽ミハイルの母が来日する。
無理やり連れ戻そうとする母を拒絶しつつも、
自らの存在を母から夢を奪った足枷だというミハイル。
そして、ミハイルに自分を重ねた零は、自分がいなければ
海棠家の両親が亡くなることはなかったのではと晴に告げるが…!?
引用元:SUPER LOVERS 15巻 裏表紙
心配性による心配性のための星評価
グロ ☆☆☆☆☆
ハラハラ ★★★☆☆
イライラ ★★★★☆
うるせえ!何が大切かは自分で決める ★★★★★
きちんと気持ちを確かめ合って「付き合う」ことになったはずの晴と零ですが
特段零に変化がないのは以前から零の持つ100%で晴に接しているから、
それに尽きるんじゃないかなと思いつつ、今回は推しの零に少しイライラしちゃうお話でした。
母親だから話せばわかるってことも、母親だから子供を愛しているってことも、ない。
零には人間の醜い部分を見ずに育ってほしい一方で、
自分で見て聞いて成長していく姿も応援しているので葛藤が…。
そして、晴の同級生には「うるせえ!」の一言に尽きます。
双子がその点は淡々とスカッと対峙してくれるので有難いですね。
※本作品はそれほど露骨すぎる表現はありませんが、BL作品です。
苦手な方はご注意ください。
「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」15巻ハイライト・ネタバレ
15巻のハイライトをご紹介。ネタバレを含みますのでご注意ください。
母親とは
ミハイルを意地でも取り戻そうと母が来日したニュースが海棠家に。
母親なのだから自分の子供を他人に奪われれば怒るのは当然だし
すれ違いや意見の相違があるのであれば話し合えば済むことだと零が本気で思うのは
本当の母親の記憶はなく、育ててくれた春子は零の意見を尊重してくれたから。
しかしミハイルは母は愛情ではなくミハイルが稼ぐお金を目当てにやってきたのだと言い、
話を聞いてくれた篁には「母親だから話せばわかるは幻想」とまで言われてしまう。
理解しきれない零であったが、カフェに押しかけてきたミハイルの母・マリアと対峙し
自分がいかに愚かであったのかを知ることに。
ミハイルと自分を重ねる零
強引でミハイルの気持ちなどまるで無視し、思う通りにしようとするマリアを
嫌いになれないというミハイル。
それはかつて何にでもなれたはずのマリアが若くしてミハイルを身籠ったことで
キャリアを終わらせてしまった過去が原因で。
自分が母の足枷であると言うミハイルに、零が自身を投影したのは
自分に出会ってしまったことで両親を亡くし、
将来を閉ざしてしまったように見える晴が浮かんだからで…。
晴の高校時代の同級生
ミハイルが自分の夢をかなえるため日本を離れたあとも、
零は自分が足枷であるという思いが常について回っていた。
そんな中で晴の高校時代の同級生がカフェを貸し切って同窓会をしたいと訪ねてきて。
そのうちのひとり、今は大手不動産会社で営業をしているという須賀(すが)との
何気ない会話の中で、晴の高校時代を知ることになり
頭もよく容姿も優れ、特別な存在だった晴が今はカフェで働いている事実に
“もったいない”と評したことで零の中にあった罪悪感は更に膨れ上がってしまう。
「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」が読める電子書籍サイトはない?
現在「SUPER LOVERS」は電子書籍としては出されていないようで
読みたい方は紙媒体で購入するしかないようです。
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「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」15巻感想まとめ
以上、あべ美幸さんの「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」15巻の感想、ネタバレでした。
15巻ではミハイルの母や晴の同級生との出会いの中、零の晴への罪悪感が表面化していきます。
何時か晴が感じていたどうしようもないタラレバを今度は零が思い至る展開に胸が痛くなるはず。
カバーを外した本体表紙裏表紙にも素敵なコマがあるので是非ご注目ください。
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