スーパーラヴァーズ【SUPER LOVERS】3巻漫画レビュー※ネタバレあり

BL Comic

「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ3)」は、

血の繋がらない元ホストの兄×無愛想な野生児の弟がおりなす

ホームドラマとラブコメディ、そしてシリアスな展開もある

兄弟達の成長や歩みをゆっくりとしたテンポながら飽きずに読める作品です。

スーパーラヴァーズ3巻

AsukaコミックスCL-DXから出版されているあべ美幸さんの

「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」3巻を紹介します。

「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」は2022年現在15巻まで出ています。

既に15巻も出ているため、そして何よりぱうが特におすすめするBL作品でもあるため、

今回は1巻ずつ紹介していきます。

※以下はネタバレを含みます。

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「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」3巻あらすじ

「お前が望むなら、俺はただの『弟』でいる」と血の繋がらない末っ子・零に宣言された長男・晴は

そのことを気にしつつ、変化のない日常を送っているつもりだったが、

双子の兄弟 亜樹(あき)と蒔麻(しま)に零が少しずつ壁を作り始めていることを

指摘され戸惑う。

一方、思春期特有の体の変化に無自覚な零は学校で倒れてしまい…⁉

引用元:SUPER LOVERS 3巻 裏表紙

心配性による心配性のための星評価

ぱう
ぱう

グロ ☆☆☆☆☆
ハラハラ ★★★★★
少しずつちぐはぐなもどかしさ ★★★★★
晴は駄目な大人(愛を込めて) ★★★★★

2巻ほどの不穏さは急になりを潜めていて、2巻からの続きのため

あれ?と拍子抜けするほど平穏な日々から始まります。

でも、なんていうんでしょうね。決定的な何かがあるわけではないけれど

少しずつズレていく、このまま進むときっとボタンホールがひとつだけ残ってしまうような

そんな静かな違和感を含んで物語は進んでいきます。

晴と出会ってから晴だけだった零の世界に、日本で過ごし始めて少しずつ他の人間と触れ合うようになり

情緒を育んでいく姿を見守ってあげてください。母性が芽生えます。

※本作品はそこまで露骨な表現はありませんが、BL作品です。
苦手な方はご注意ください。(1.2巻より少しだけ要素が増えます。)

「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」3巻ハイライト

スーパーラヴァーズ3巻
3巻のハイライトをご紹介。ネタバレを含みますのでご注意ください。

変わらぬ日常?

「お前が望むなら、俺はただの『弟』でいる」

零にそう言われた晴だったが、今までと何が変わるのかイマイチ分かっていない。

双子の兄弟ですら気付いていた健気な変化を。

ただの弟でいるといった零に何も言い返さなかった晴。

そして零は今までの関係が自分の勘違いだったと思い至った。

一方、晴は弟だ子供だと扱うくせに、零に触れることを止めない。

それぞれ思うところはあっても口にしないがゆえに少しずつ絡まったまま

日常はそれでも進んでいく。

日本社会に馴染めない零

幼い頃から春子に英才教育をされてきた零に出された先生からの課題は

クラスメイトの顔と名前を覚えること、敬語、そして愛想笑い。

日本人的な普通はこうする、大体みんなは、といった考えが分からない零は一苦労。

それでも無愛想な零を心配する先生とは打って変わって、クラスメイト達は

それが零。日本人的な考えを押し付けても無駄だと多様性を受け止めていた。

蒔麻という男

ある日、蒔麻は家庭教師のアルバイトをしている少女とのことで亜樹を怒らせてしまう。

当初から零に突っかかることの多かった亜樹に対して、何処か大人びていて冷静な蒔麻は

自分に似ているというその少女を放っておけないから、と少女を助ける理由を零に零す。

けれど零にはその姿が違って見えるようで。

零の気付き

何時もヘラヘラ笑っているように見える晴。

先生から何度笑ってみろと言われても中々思うようにいかない零は

こればっかりは真似できないと思うのと同時に

晴や亜樹、蒔麻には一度も零に笑えとは言わないことに気付く。

そしてそれは、彼らが無理して笑うことの辛さを知っているからだとも。

思春期の体の変化は突然に

男の子ならきっとどこかで通るはずの精通。

しかし零は物心ついたころには孤児院で孤立しており

春子に引き取られた後も犬たちと生活を共にして同年代の男の子たちとの関りは皆無。

何だったら去年までは通学経験もなく、テレビ見ない、ゲームもしない

ネットも勉強以外には使用しない徹底ぶり。

ある晩、突如迎えた精通を晴に助けてもらったことで、より一層自分と晴の好きの違いに

思い悩むこととなる零。しかしそれは晴も同じで。

漸く絡まった糸が解け始めたか、と思ったところに舞い込むのは春子の来日の報せで。

「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」が読める電子書籍サイトはない

ぱう
ぱう

現在「SUPER LOVERS」は電子書籍としては出されていないようで
読みたい方は紙媒体で購入するしかないようです。

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気になる方は別ページよりタイトル検索の上、ご購入をお勧めします!

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「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」3巻感想まとめ

スーパーラヴァーズ3巻

以上、あべ美幸さんの「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」3巻の感想、ネタバレでした。

「SUPER LOVERS(スーパーラヴァーズ)」は欠けたもの同士の兄と弟がお互いで補い合いながら

成長していくホームドラマを主軸にラブありコメディありシリアスありの

心をガンガンに揺さぶってくる作品です。

3巻では変わらない日常を過ごしている様で少しずつ絡んでしまっていく糸を

不器用で言葉が足りないながらも少しずつ少しずつ解こうとする展開となっていきます。

晴へのある種の執着が、周りと関り自らで気づくことでより一層の愛を育むことになっていく、

何処までも頑固で健気な零が愛おしくなるはずです。

カバーを外した本体表紙裏表紙にも素敵なコマがあるので是非ご注目ください。
※犬が可愛いです。犬がとても可愛いです。大事なことなので2度言いました。

【SUPER LOVERS】2巻漫画レビュー※ネタバレあり はコチラ

【SUPER LOVERS】4巻漫画レビュー※ネタバレあり はコチラ

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