「心配性だなあ」「また緊張して頭真っ白になった」
そんな“落ち着かないクセ”のようなものは、子どものころから自覚はありました。
些細なことを気にしすぎたり、人前で体が固まってしまったり、うまく呼吸ができなかったり。
数年前、たまたまHSPのチェックリストを見かけて試してみたら——
全部当てはまっていてびっくり。
「私ってHSPっていうんだ」と驚いたけれど、どこか腑に落ちたというか。
>>しかも5人に1人は同じ特性を持つと知って、皆さんなかなか生きづらいなかで頑張って生きているんだなと、妙に励まされた日を覚えています。
ただ、気づいたからといって急に生きやすくなるわけではなく、日々心がざわつくことは今でもあります。
そんな私にとって救いだったのが、漫画やフィクション、そして優しいエッセイ本でした。
物語に触れていると頭の中のノイズが落ち着いて、混乱していた気持ちがゆっくり整理されていく。
>>そのささやかな癒しを、同じ特性を持つ人にも届けられたらと思ったので、
ぜひ、作品の紹介をさせてください!
― 気にしすぎてしまう日々を、ふっと軽くしてくれた物語 ―
気にしなくていいことまで気にしてしまって、脳みそがずっと働きっぱなし。
人前に出ると胸がぎゅっと縮むようで、帰ってきたらぐったり疲れてしまう。
「今日はなんとか乗り切ったけど、明日は…」なんて考えてしまって眠れない日もある。
そんな “小さな揺れ” を抱えながら過ごす毎日の中で、心を整えてくれるのが、漫画でした。
ストーリーに没頭しているうちに心のスイッチが自然と切り替わって、重かった気持ちがすっと軽くなったり。
登場人物のささいな言葉が、自分の胸の奥に響いて、考え方に染み付いたり。
今回はそんな経験から、同じように日々をがんばりすぎる人に伝えたい、4つの作品をご紹介します。
1. 優しい観察者の言葉に救われる『ミステリと言う勿れ』
まず最初におすすめしたいのが、久能整(くのう ととのう)くんが淡々と、でもとても深い言葉で世界を見つめていく『ミステリと言う勿れ』。
他人の感情に飲まれやすかったり、言葉の裏を読み取りすぎて疲れてしまう人ほど、整くんの視点にハッとさせられます。
“あ、こういうふうに見てもいいんだ” と、凝り固まった思考に風が通る感覚。
物語はミステリ要素もありつつ、人の感情や価値観にそっと寄り添うように展開していきます。
重いテーマを扱っている場面でも、整くんの冷静な言葉のおかげで、不思議と落ち着いて読めるんですよね。
自分の中にない視点を感じたい人へ
心がざわざわしている夜に読むと、目線が少し優しく整うような作品です。
2. 心の筋肉をゆるめたい日に『よつばと!』
「今日は何も考えたくない…」
そんな日に手に取るのが『よつばと!』です。
よつばの世界には、焦りとか比べられる息苦しさとか、そういったものがありません。
>>大人になると忘れてしまう “ただ今日を楽しむ” という感覚がそのまま描かれていて、ページをめくるたびに肩の力が抜けていきます。
心の奥に張りつめた糸がぷつん、とほどけるような。
>>無理に笑おうとしなくても、読み終わるころには自然と顔がゆるんでいる、そんな不思議な漫画です。
起承転結がジェットコースターだけがエンタメじゃない!
個人的には、心がしんどい日に頭を空っぽにしてくれる作品です。
3. “どうしてこんなに不器用なんだろう”と思ったときに『ぼっち・ざ・ろっく!』
人付き合いが少し苦手だったり、初対面でうまく話せなかったり、気持ちの準備に時間が必要だったり。
そんな“自分のテンポ”を持っている人ほど、ぼっちちゃんに親近感がわくはず。
彼女は決して強くないし、むしろ不器用なところの塊みたいな子ですが、それでも自分の世界を少しずつ広げていきます。
無理に変わろうとしない。
急がず、できる範囲で。
でも確かに前へ。
物事へのスピードだって十人十色
「人と関わるって、こんなふうに少しずつでいいんだな」
そんな勇気をくれる作品です。
音楽やバンド活動のドタバタも楽しく、クスッと笑える場面も多め。
気持ちが疲れてしまった日でも読み進めやすいはずです。
4. “みんな違って当たり前”が自然に染みこんでくる『スキップとローファー』
最後は、優しさとまっすぐさでできているような青春物語『スキップとローファー』。
この作品は、人間関係や学校生活における“ちょっとした空気の揺らぎ”がすごく丁寧に描かれていて、心がじんわり温かくなります。
登場人物たちがそれぞれのペースで成長していく姿を見ていると、
「うまくできない自分も、別に恥ずかしくない」
「みんな悩みながら進んでるんだ」
と、肩の荷がふっと軽くなりました。
やさしいの連鎖に連なれるように。
誰かを思いやる気持ちと、自分も大切にするバランス。
それが自然と身についていくような物語です。
まとめ:漫画は心を整えてくれる調律師
落ち込んでいるとき、がんばりすぎて疲れてしまったとき、誰にも言えず抱えこんでしまうとき。
そういう日に手に取った4作品は、どれも私の“調律師”のような存在でした。
どの作品も、読んだ瞬間に劇的に変わるような派手な力があるわけではありません。
でも、ちょっと息苦しくなったときにそっと背中を押してくれる。
そんなやさしい作用を持っている気がします。
あなたの日々が少しでも軽くなりますように。
ほんの数分でも、呼吸が深くなりますように。
【追記:ぱうのひとりごと】
自分の中にある「ちょっとややこしい部分」って、できれば見ないふりをしたくなる日もあります。向き合うと疲れるし、気づいたからといってすぐに楽になるものでもないし。
でも最近は、“好きにならなくてもいいから、とりあえず知っておく”くらいの距離感がいちばんしっくりくるなと思っています。
欠点でも特別な強みでもなくて、ただ自分の中に昔からあるクセみたいなもの。そんな感じ。
もちろん誰かに理解してもらえたら心強いけれど、まずは自分が「まあ…こういうところ、あるよね」と受け止められると、ちょっとだけ生きやすくなる瞬間があります。
何事も一歩ずつ
うまくできない日があっても、気にしすぎて動けなくなる日があっても、全部ひっくるめて“今の自分”。
そのくらいのゆるい感覚で向き合えるようになると、気持ちが少し軽くなる気がしています。











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